docs.redhat.com の本文幅が狭いのをなんとかするbookmarkletを作った

Red Hatのドキュメントが、access.redhat.com/documentation から docs.redhat.com/ja/documentation のようにかわり、6月20日から従来URLからのリダイレクトが行われるようになりました。

それにともなってちょっとサイトデザインもちょっと変わりました。画面幅の使い方がうまくなくて、幅1280pxで表示しようとするとほとんどのコマンドやログの例が見切れてしまう。なおfocus modeのトグルを有効にしても目次が消えるだけで幅は狭いままです……。

docs.redhat.comの幅1280pxでの表示例。ほとんどのコマンドやログの例が見切れている割に空白が多い

自分は2560x1440のディスプレイを2分割して使うことが多いため、これだと困ってしまう。というわけでbookmarkletでちょちょっと表示をいじることにしました。

横に並べて劇的ビフォーアフター。2倍までいかないけどこれくらい幅があれば満足。

bookmarkletはこれ。目次の表示が不要なひとは、span-lg-9となっている箇所をspan-lg-12とすると本文が全幅になりますが、responsive designのモバイルむけ表示の基準をいじる方向で作り直したほうがいいかもしれません。

gist.github.com

ChatGPT + DALLE-3にダジャレ絵を描いてもらう

ネタを考える

ひよこ豆のカレーたべながら「何がひよこなのかなー」って思う、とかそういうの。

ChatGPTさんにたのむ

「ひよこの形の豆」「20粒くらいが皿に盛られているように」だけで十分な感じのクオリティに……。なにも解説することがない……。

ひよこ豆のイラストができるまで

An illustration of a white porcelain plate filled with approximately twenty chick-shaped beans. Each bean should have unique but subtle variations, such as slightly different poses or expressions, to give a sense of individuality. The chick-beans should be a soft yellow color, with small wings and beaks, and the plate should be set against a light, neutral-colored table to keep the focus on the chick-beans. The composition should be from a slightly above angle to show both the chick-beans and the plate clearly.
ひよこ豆のイラスト

Altにプロンプトがありますが、ひよこそれぞれがちょっと違うポーズや表情をとるよう指定していたりして芸が細かいです。

An illustration of a humanoid figure made out of a block of salt. The figure should be sculpted from salt, showing crystal-like textures and transparency that characterizes salt crystals. The form should be simple but clearly human in shape, with discernible head, arms, and legs. The figure should be positioned in a neutral stance and placed on a plain background to emphasize the material and the humanoid form. Light should be used to enhance the sparkling, translucent qualities of the salt.
サラリーマンのイラスト

RHEL9のインストーラでrootのパスワードによるsshログインを許可したあとで拒否する話

問題

  1. RHEL 9のインストーラで、rootのパスワードを使ったsshログインを許可してインストールをおこなう。
  2. そのあと /etc/sshd/sshd_config 末尾に PermitRootLogin no のように書いても無視される。

なんでですかね?

インストーラのやること

RHEL 9のインストーラで、rootのパスワードを使ったsshログインを許可すると、 /etc/ssh/sshd_config.d/01-permitrootlogin.conf が作られて PermitRootLogin yes が記述される。

rootパスワードの設定画面。「パスワードによるroot SSHログインを許可」というチェックがある

作成される /etc/ssh/sshd_config.d/01-permitrootlogin.conf はこんなかんじ。

# cd /etc/ssh/sshd_config.d/
# ls
01-permitrootlogin.conf  50-redhat.conf
# cat 01-permitrootlogin.conf 
# This file has been generated by the Anaconda Installer.
# Allow root to log in using ssh. Remove this file to opt-out.
PermitRootLogin yes

sshdがやること

このファイルは /etc/ssh/sshd_config から Includeにより読み込まれている。

# cat /etc/ssh/sshd_config
(略)
# To modify the system-wide sshd configuration, create a  *.conf  file under
#  /etc/ssh/sshd_config.d/  which will be automatically included below
Include /etc/ssh/sshd_config.d/*.conf
(略)

sshd_configは同じディレクティブを複数回指定すると最初だけ有効になり、2回目以降の指定は無視される。そのためたとえば /etc/sshd/sshd_config 末尾に PermitRootLogin no のように書いても無視されるようになる。

なおsshdの設定内容がどう評価されたを確認するには sshd -T コマンドをつかう。

# sshd -T|grep -i root
permitrootlogin yes
chrootdirectory none

対策

Includeより手前なら同じ理屈で sshd_config に書いた方が有効だが、2回同じ設定がでてると人間が混乱する。変更するときはファイル 01-permitrootlogin.conf を消すのがおすすめ。

背景

  • 昔ながらのやりかただとインストーラでの指定と管理者の意図は一貫しているが、クラウドプロバイダーが用意したイメージをデプロイする場合などではそうとは限らない。そこでインストーラでの指定と反対の指定をあとで行うようなシーンが登場する。
  • パッケージ管理やAnsible、OpenSCAPなどを利用した自動的な設定との相性のよさから、 /etc/〜〜.d/*.conf のような分離されたファイルを配置するだけで設定を行えるような変更が徐々に広がっている。一方で設定作業を行うときには特定の1ファイルしか目に入っていないことがあるのでハマりどころになりがち。
  • sshdが2回目の設定を無視するときには特に警告などの表示はない。

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