結論
試行錯誤中だけどユーザ体験としていちばんいいのはFireタブレット
はじめに、Fire HD10でkindle読みあげ
2020年元旦に投稿された以下の記事に触発され、その時やっていたkindle本のセールで10冊くらいNHK 100分de名著シリーズのテキストを買いました。 anond.hatelabo.jp
そのちょっと前に購入していた Fire HD10のkindleアプリでは、Android版やiOS版にはない自動読みあげ機能がついていて、音声の品質はいまいち(ゆっくり音声よりいいけどAlexaよりはだいぶダメ)ながら読みあげをしてくれる。
オンラインでもオフラインでも読みあげてくれて、ページも自動でめくってくれるので良いです。私が黙読する速度は2倍速よりやや速いくらいですが、聞きとりづらくなるのと間違った読みを確認する時間の余裕もほしいので、ややゆっくり目の1.5倍速で聞いています。 文体や言葉づかいにもよりますがときどき間違えるのでその時には画面をチラッと確認して使っています。
その他のkindle本を読みあげる方法
さて、日常的にAlexaやGoogle Assistantとかを使っているのでもうちょっといい声で再生したいです。同じことを考える人は多く、既にいくつかの方法があります。
Alexaのkindle本の読みあげ機能を使う
Alexa(echo端末でもAndroidやiOSのアプリでもよい)に対して「アレクサ、○○を読んで」と言うとその本の最後に読んでいたあたりから読みあげてくれます。登場当初は速度変更ができませんでしたが現在は「アレクサ、早く(遅く)読んで」のように言うと1.25倍や1.5倍などの速度で読みあげてくれます。
- 良いところ: 読みあげ音声品質。
- 悪いところ: 操作の粒度があらい。
具体的には脚注などを大量に読みはじめたときにスキップさせたり、「ちょっとだけ戻して」みたいな操作がみあたらない。(1/21追記:「1分早送り」「30秒巻き戻し」のように言うと飛ばしてくれます。AndroidのAlexaアプリでは30秒早送りおよび巻き戻しボタンがあります。)
Androidのアクセシビリティ機能(TalkBack)、iOSのアクセシビリティ機能(VoiceOver)を使う
AndroidまたはiOSのKindleアプリを実行して、OSの画面読みあげ機能を使います。
- 良いところ: 読みあげ音声品質。電話は普段持ちあるいているので物が増えない。
- TalkBackの悪いところ: 動かない端末がある。具体的には私が電話として使っている Huawei P20 lite ではKindle本のコンテンツは読みあげられませんでした。Talkbackのほとんどは動作しているようなのですが謎です……。
- VoiceOverの悪いところ: 画面表示上のページの区切れ目と、読みあげの区切れ目がことなる。おそらく段落ごとに読みあげ開始するのですが、あるページが段落の途中からはじまっていると次の段落から読みはじめたりします。当然ページめくりも同期しません。
まとめ
読み上げ品質
どれも聞きとれるんで実用上大きな違いはないのですがおおむね以下くらいの印象。Fire HDの音声がAlexaと同じくらいになってほしい……。
Google TalkBack = Alexa > Siri(VoiceOver) >> Fire HD
画面との同期
現状の日本語音声読み上げはあたりまえに間違いが入るので、私は画面をチラ見したいです。そういう点では以下のようになります。
Fire HDのKindleアプリ > Google TalkBack >> Siri(VoiceOver) >>> Alexa(画面がないのでしょうがない)
利用の簡単さ
標準機能であるKindleアプリとAlexaはさすがに利用はスムーズです。
VoiceOverは前述のページ区切りとのズレさえ飲みこめれば利用そのものは簡単です。専用のフローティングアイコンが常に表示されるのでゲームなどをする人には邪魔かもしれません。
Google TalkBackは視覚障害者むけのアクセシビリティ機能ということで、画面をみなくても使えるよう工夫されています。今回のように「Kindleの読みあげだけさせたい」というユースケースでは普段のAndroid利用とかなり異なる独特の手順を覚えることになるので面倒です。
Fire HDのKindleアプリ > Alexa > Siri(VoiceOver) >>> Google TalkBack
画面表示がいらない人むけtips
多少間違いがあってもオーディオブックみたいな使い方をしたい場合は、以下の記事が参考になります。
Kindle以外について
Google Play BooksのAndroidアプリではごく普通に読みあげしてくれました。「100分de名著」のテキストは売ってないので今回使えませんが青空文庫を読ませたい人にはいいかもしれません。
自分の現状
もろもろ踏まえて、以下のようにおちつきました